2020秋アニメの私的ダークホース、体操ザムライ
制作がMAPPAだからという理由で、そんなに期待も何も無く取り敢えずチェックしたが、なかなかに面白い作品だと思う体操ザムライ。
昔は凄かったが、年齢的にピークを過ぎた体操選手が主人公。
このまま引退するかと思われたが、もう一花咲かせようと奮闘するってストーリーがおじさんである私にはストライク。
スポーツ物って若手や初心者が成長する様が圧倒的に多いし、そういうキャラがのし上がっていくのを観る(読む)のも楽しいが、
この体操ザムライはそれらとは違った切り口であり、主人公と年齢も近いせいか応援したくなる。
そしてライバル的立ち位置に居るのがイケイケな若手選手。若さ故か生意気な態度。
最終的には正式な大会での直接対決的な描写があると思うが、そこで勝てないまでもギリギリまで接戦に持ち込むという展開も決して悪くない。
負かさなくても、「おっさんでも結構やるだろ?」という所を見せてくれたらそれで良いというか。
で、主人公の家庭はと言うと本当に良く出来た娘である玲がかわいい。
とらドラのインコを彷彿させる謎鳥、BB。
1番謎なのが転がり込んできた居候のレオ。
何者なのか今のところ不明だか、良いキャラしてるし、序盤は実は彼も体操選手で真のラスボスになるのはこいつか?なんて想像もする。(ハズレだろうが)
オープニングにはオレンジレンジの上海ハニーのカバーが採用されている。
また懐かしい曲を持ってこられて思わずフフッてなる。
映像も非常に凝っている。
エンディングは打って変わって小洒落た雰囲気。
はてなというアーティストは知らなかったが、なかなかにマッチしている。
レオのキャラデザというかアレンジは、どことなくKYNEっぽいように思うのは私だけだろうか。
ストーリーは2002年が始まり。で、2004年までを舞台にするのかな?
当時話題を呼んだベッカムヘア、ガラケーにストラップ沢山、日サロで焼いてるであろう色黒のギャル、記号を組み合わせて無理やり平仮名として読ませるメール(この手法なんて言うんだっけ)等、懐かしいネタも多い。
個人的には玲のクラスメイトの男子がサッカーの話題で盛り上がる中でアンリ、ベルカンプの名前が出てきた事がグッときた。
群雄割拠の秋アニメの中で世間的にどれくらいの人気なのかは分からないが、
こういうので良いんですよ。
って満足感の得られる作品。今の所。