ZORN × ILL-BOSSTINO - ヤマの日記

先日ゾーンに関しての私的感想を書いたが、bossとも一緒にやっている曲も上がっていて自分も気分が上がる。

新しいアルバムからの一曲。

曲名はtha blue herbの3rdアルバムと同じですね。

tha blue herbのbossは昔から本当に好きなラッパーの1人なので、その話もいずれ書き残しておければと考えている。

話を戻して先日感想を書いたKREVAとの曲は、どちらかというと押韻に気を取られる形となったが（もちろん良さはそれだけではないのは重々承知）、今回のbossとの曲は、純粋にラップしている内容、純粋に言葉にやられる形に（もちろん良さはそれだけじゃ（略））。

ZORNは自身をただの一般庶民とのっけに言い、その目線で己の生活や思う事を表現。

最近聴き始めたのにおこがましくも言わせて頂くなら、これまでに発表した曲と地続きな内容。

所謂普通の人々を見下ろすのではなく、同じ目線で感じた事をリリックにしている為、立場や年齢は違えど、やはり共感出来る部分は多い。

・苦しみにも美がある信念に従う奴にビガップ

・全ての働く人間の人生に　僭越ながら俺がいいねを押してえ

ほんの一例だが、どんな人間もそれぞれ苦労や悩みは尽きない生活の中、こういった一文に心を撃たれる人は多いだろう。

そしてbossはとうに揺るがない地位を築いているが、そこに至るまでの苦悩をまず初めにラップしていく。

tha blue herbで、客演で、ソロで、もう数多くの曲を制作している事もあってか、内容に既視感はあるが、それでもZORNとの掛け合いで響く内容に仕上がっていると思う。

bossに関してはずっと追って来ているので、どうしても厳しい目線なってしまう。

同じくbossが好きなら似たような考えの方もおられるのではないか。

それでも（あくまで個人的に）印象に残る部分をしっかり用意してくる辺りは流石。

・いいかい　シナリオを書き上げたらすぐにキックするべきだ　見様見真似でいいからやってみな

これはbossらしい、リスナーを奮い立たせるようなラインになっていると思う。

ただこの曲はやはりZORNのインパクトが勝る。

・人生模様、みんな一点物〜〜お前はお前で良いって事

曲の最後に持ってきた

・俺の意見より嫁の機嫌

はZORNならではだと思う。

ただ、どちらかというとZORNかなというだけで、2人共それぞれの良さを発揮している事は間違いない。

最近漁り始めた私が言うのもおこがましいが、ZORNは本当に色々なラッパーと曲を作っているなという印象。

振り幅が凄く広いというか。

私自身、若い時に比べたら熱心に音楽を色々チェックする事は少なくなってきたが、ZORNに関してはこれからの動向も追っていきたいと思わせる存在になった。