コードギアス 復活のルルーシュを観た感想
コードギアス 復活のルルーシュを視聴。
個人的にコードギアス 反逆のルルーシュはテレビ放送版こそ至高だと考えている。
なので劇場版3部作は垂れ流してチラチラ観た程度、亡国のアギトに至っては未視聴である。
シャーリーはあそこでロロに殺されてしまう内容で良いと思っている。
決してシャーリーが嫌いだとかという負の感情からでは無く、ルルーシュがロロ、カレンや扇含めた黒の騎士団のメンバーであったり、他人の力を借りている以上ああいった不足の事態は大なり小なり起こりうる。
自分に付いてきてくれているとは言え、個々人の感情や行動を全てコントロールなど出来ない。
全てを思い通りに動かしたいなら全員にギアスをかけるか自分一人で事を成し遂げましょう。
ロロは「兄さん」の為に良かれと思って起こしたアクションであり、シャーリーがいなくなる事によって防げたイレギュラーもあっただろう
(実際ルルーシュはゼロである正体を知られたし。シャーリーが居たら今後ああいった不測の事態が起こったかもしれない。)
そう考えるとロロの取った行動は良い判断だったとも言える。
とはいえやはりシャーリーの死は観ていて悲しかったし、誰にも非はない事故のようなものだと割り切っている。
その後、「あーここでシャーリーが生きていたらなぁ、、、」と考えた事はない。
そして放送最終話。
ルルーシュの死によって完結したゼロレクイエム。
親友を手にかけたスザク、最後にお兄様のこれまでの行動の意味を知ったナナリー。
何より自ら独裁非道な皇帝を演出し、その命を「ゼロ」によって奪わせる事で世界を団結させ平和をもたらしたルルーシュには感動した。
コードギアスを見始めた頃、こういった類の主人公は最終的に目的を達成出来ないか、己の命と引き換えるか。
内容や立場は違うが、似たような主人公としてデスノートの夜神月が思い浮かんだ。
そのような予想はぼんやりとだがしていた。にも関わらず、それまでの過程や演出が素晴らしかった為、そんな当初の冷静な考えは吹っ飛んでいた。
悲しくも美しい終わり方だったと記憶している。
(視聴したのが相当前な為、思い出しながらつらつら書いているので間違った部分があるかも)
そんな感想を持ったままコードギアス 復活のルルーシュをいざ視聴。
これはこれでアリだなと。
やはりシャーリーが生きている事に若干の違和感は拭えない。
ルルーシュの死によってもたらされた平和。
そのルルーシュが生き返る?というか劇場版では確か最後に生きている事を匂わせる描写があったか?
テレビ版サイコーな私にとっては前情報を知った時そう思ったが、それらを許容して視聴すればこれはこれはなかなかの出来栄えじゃないかと。
スザクとカレンの共闘、かつては敵対していた者同士の一致団結は胸が熱くなる。
ルルーシュ完全復活シーンの高揚感、そして圧倒的な主人公感。
ゼロレクイエムでルルーシュが死んだから意味があるなどという考えはほぼ消えていた。
そしてC.C.が終始良い。
ルルーシュに関してどんな感情を抱いているのか、なんとなく察しのつく場面もあり、今作はC.C.ファンは必見だという劇場での視聴者さんの意見は間違いなかった。
最後に復活したルルーシュの存在をどうするのか、気になっていた。
一時の復活なのか?
悪逆皇帝であったとは言え、彼を慕っている人間も少なからずいる。彼ら彼女らの元にひっそり戻っていくのか?
そんな事を考えていたのだが、最後のシーンで、「あぁ、そういう終わり方も良いなぁ。。。」と思ったのが素直な感想である。
あわよくば更に続編も作れそうな最後であった。
とにもかくにも、劇場版に関しては若干斜に構えていた私であったが、結果コードギアスシリーズは素晴らしい作品である事を再認識した日になったのである。